1月分子ロボティクス研究会/JST分子ロボット倫理合同研究会

2016年度1月分子ロボティクス研究会/JST分子ロボット倫理合同研究会

「分子ロボティクスと倫理問題との接点について」

開催期日:
2017年1月22日(日)
開催場所:
東京工業大学(田町キャンパス)多目的室4 (参加費無料、定員40名)
世話人:
小長谷明彦(東工大)
参加費:
無料
参加登録:
このページの 申し込みフォーム よりご登録ください。
関係サイト:
・JST「人と情報のエコシステム」公式サイト(HITE)
・HITE分子ロボティクスプロジェクトページ

開催趣旨

AI、ロボットおよびナノ・バイオ技術の境界領域に位置する「分子ロボティクス」が知能と感覚を備えた生体分子ロボットという未知への扉を開けようとしています。分子ロボティクス技術が急速に発展している反面、これまで社会技術からの議論は十分なされてはきませんでした。本研究会では、JSTプロジェクト企画調査「分子ロボット技術に対する法律・倫理・経済・教育からの接近法に関する調査」との共催により、分子ロボティクスの倫理について、幅広く議論します。問題点の掘り起こしの一助となれば幸いです。

———- 研究会プログラム ———-

13:00-13:30 受付

第一部 講演会

13:30-14:10 小長谷明彦(東工大)「分子ロボティクス倫理の必要性について」

アブストラクト:
2012年より新学術領域研究として進めてきた分子ロボティクス研究の成果が見せてきました。すでに、リポソームの中に微小管、分子モーターDNAなどの生体分子を封入とした「アメーバ型ロボット」が動きはじめ、微小管ネットワークを分子モータで凝集させるという「人工筋肉」もその原型が見えてきました。分子ロボティクス技術が急速に発展している反面、これまで倫理問題など社会技術からの議論は十分なされてはきませんでした。本講演では、分子ロボティクストの開発状況について俯瞰するとともに、2016年11月より開始したJSTプロジェクト企画調査「分子ロボット技術に対する法律・倫理・経済・教育からの接近法に関する調査」の構想について言及します。

14:10-14:50 標葉隆馬(成城大学)「生命科学事例から見るELSIの議論とその経緯‐GMOと再生医療の事例に注目して」

アブストラクト:
急速な発展を見せる生命科学研究は、現在の日本において最も大きな公的研究投資を受ける科学政策上の重要分野でもある。しかしながら、同時に、倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal, and Social Issues: ELSI)についての関心を伴うものであり、これまでにも社会的・制度的な対応を含めた様々な議論が行われてきた。
本発表では、遺伝子組換え生物(Genetically Modified Organisms: GMO)ならびに幹細胞・再生医療分野を巡り過去に行われてきた、ELSI、メディア言論、コミュニケーションに関わる議論や教訓について概観する。具体的には、GMOならびに幹細胞・再生医療をめぐるメディア動向推移とその含意、コミュニケーションを巡る一般の人々と研究者の意識の差異、GMOを巡る議論から得られた経験と反省について紹介する。
この作業を通じて今後の発展が期待される萌芽的領域への示唆を得るための議論を喚起したいと考えている。

休憩 14:50-15:00

15:00-15:40 吉澤剛(大阪大学)「ナノテクノロジー・合成生物学に関するテクノロジーアセスメント」

アブストラクト:
テクノロジーアセスメント(TA: technology assessment)とは、従来の研究開発・イノベーションシステムや法制度に準拠することが困難な先進技術に対し、その技術の早い段階で将来のさまざまな社会的影響を分析・予期することで、技術や社会のあり方についての問題喚起や意思決定を支援する制度や活動を指す。JST/RISTEX「先進技術の社会影響評価(テクノロジーアセスメント)手法の開発と社会への定着」研究開発プロジェクト(2007-11)では、わが国でどのようにTAが制度化し定着しうるかを探るとともに、いくつかの先進技術を取り上げて、実際にTAを実施した。本発表では、「多層カーボンナノチューブに関するリスク評価・管理の最近の動向」や「生命機能の構成的研究の現状と社会的課題:日本における『合成生物学』とは?」といったTA報告書を取り上げ、その内容の概説とともに、実施にいたった経緯や実施の難しさなど、実践からの知見を共有する。

15:40-16:20 田中幹人(サイエンス・メディア・センター/早稲田大学)「萌芽的科学技術とメディア~SMCの実践・研究活動を通じて」

アブストラクト:
人々は、科学技術についてのイメージを、メディアを通じて獲得し、醸成していく。ことに新たな科学技術の萌芽期には、そのリスクとベネフィットを研究者と市民が適切に共有し、「社会技術的想像力(Sociotechnical Imaginaries)」を共創することが、健全かつ有意義な研究発展のために重要な課題となる。この問題について、我々は2009年に始まり5年間にわたったJST-RISTEXの研究プロジェクト活動を通じて、またその中で2010年に生まれ、現在も活動している「サイエンス・メディア・センター(SMC; www.smc-japan.org)」の実践を通じて検討してきた。本発表ではこれらの成果を踏まえ、分子ロボティクスのような萌芽的科学技術がメディアに現れる際に生じうるできごとについて、研究者やジャーナリストといったステークホルダーの役割、メディア空間のイメージ形成といった観点から検討をおこなう。

16:20-16:30 休憩

第二部 メディアカフェ

16:30-16:50 村田智(東北大学)「分子ロボティクス~その背景,現状,将来展望」

アブストラクト:
分子ロボティクスとは,ロボットに必要なセンサー、情報処理,モーターといった部品をすべて人工の分子デバイスで実現し、さらにそれをシステムとして組み合わせたものである。これまで、こうしたナノレベルのシステムは実現不可能と考えられてきたが、近年、分子機械やDNAナノテクノロジーの進展により、プロトタイプの分子ロボットがつくれるようになってきた。本講演では、分子ロボティクスの背景となっている科学技術の諸分野について概観するとともに、分子ロボティクスの現状と将来展望について、特に非専門の方々を対象にわかりやすい解説を試みる。

16:50-17:30 メディア意見交換会
(来場者も交えて萌芽的科学技術としての分子ロボティクスの未来について自由に議論します)

18:00- 懇親会 (参加費3,000円、田町駅周辺を予定)

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